上手に資金繰りをするには
会社が倒産する時は、赤字だけが原因ではなく、黒字の時でも倒産してしまうことがあります。何年も赤字経営を続けていても存続している会社はたくさんあります。倒産とは、お金がなくなり支払いができなくなって起こるのです。ですから、商品やサービスが売れていても、また黒字経営でも倒産してしまうことがあります。
会社が成長している時は、入金もとても多いのですが、そのぶん支払いもとても多いのです。経営は、支払ってからの入金になるため、資金繰りをきちんとしないと、タイムラグで資金が回らなくなります。資金繰りで不渡りを出してしまい、銀行の取引が停止してしまうと、取引先がいなくなってしまうこともあります。また、支払いが遅れていると資金繰りが苦しいのではと疑われます。
信用不安先とみなされ、支払いまでの日数を短くされることがあるのです。そうすると、仕入れができなくなることもあるため、ますます経営は難しくなるでしょう。銀行も、条件が厳しくなったり、融資を断られることもあります。支払いの遅れは銀行の記録に残り、一ヶ月以上支払いが遅れると、間違いなく融資は受けられないでしょう。
資金繰りをしっかりやるには、不要な物は買わず、収入と支出の管理をしっかりすること、入金日と支払日の工夫をすることです。支払日を入金日の後にすることで、余裕をもって支払いができるようになります。少しずつでもできることからやっていけば、会社の資金繰りは良くなっていくでしょう。