ニュースでときどき言ってる資金繰りとは
テレビのニュースで「この会社は以前から資金繰りに苦しんでおり・・・」というように使われる「資金繰り」という言葉。どういう意味なのでしょうか。一言でいうと「会社でのお金のやりくり」のことです。会社はモノやサービスを売ってお金をもらうことで成り立ち、成長することができます。
一方でモノや設備、そしてもちろんそこで働く人々にお金を払うので、出ていくお金もあります。この出ていくお金、つまり支出がもらうお金、つまり収入を上回り続けるとお金が払えなくなって会社はつぶれてしまいます。そのため、会社は収入が支出を上回らないように、つまり利益を出せるようにお金の流れを管理します。それが資金繰りです。
ただ、会社は新しいモノを最初に作る時には設備への投資や物を作るための土地などが必要なので収入の前にたくさんの支出がでてしまったり、利益が出ていてもお金がすぐに入ってくるわけではなかったりと支出が収入を上回ってしまう時もあります。その際は借金をするならいくらするのか、いつまでに返せるのか、返すお金はどれくらい増えるのかなども考えなくてはいけません。会社が動かすお金は家庭とは比べ物になりません。収入と支出のバランスを見誤り、冒頭のように「資金繰りに苦しむ」ことになってしまうと、下手をすれば会社を倒産させてしまいます。
そのため、経営者は常に自分の会社の資金繰りがどのような状態なのか知っている必要があります。もちろん働く社員も知っておいて損はないでしょう。